たまにはクリエイターらしく、Illustratorを使った名刺の作り方を紹介するよ。
先日、桜坂へ行ったとお伝えしましたが、あの日、すごいカメラを持った人が撮ってくれたまめもちの写真を見たんです。そしたらすっっっごいよく撮れた写真でした!
こんなオケツしか写っていない写真じゃなくて、もっと幻想的に撮れていたんだ。
あぁ、こんなときにパッと渡せる名刺があれば「ここにデータ送ってください!」と言えたのに…と後悔。ということで早速名刺を作ることにしました。
どうせ作るならちゃんとしたものを作りたいので、デザインは自分でやって印刷は近所の印刷屋さんにお願いすることにしました。
印刷屋さんに出すにはいろいろ決まりがあります。名刺なんかだとAdobeのIllustratorで作って入稿するのが一般的。
まずはイラレの新規ドキュメントに、横91mm×縦55mmの四角形を作り、さらにトリムマーク(裁断するときの目印)をつけます。
まぁあとは好きなようにデザインすればいいのですが、今回でいうと赤い部分は紙いっぱいいっぱまで色をのせたいので、裁断される位置よりも外側まで色をつけるのがお決まり。
あと、作り出す際に気をつけなければならないのがカラーモードと解像度。カラーモードはCMYK、解像度(ppi)は300になっていないとダメなんです。よくあるのが、PCの画面で見ているときはちゃんと見れていたのに、印刷してみたら思ったように色が出ないとか、画像がボケているというのは大抵印刷仕様になっていないから。最近のプリンターはRGBモードの画像でもそれなりにキレイに印刷してくれるようですが、印刷屋に出すならここらへんはちゃんとしないとダメです。
今回は両面カラー印刷をお願いするので、裏用のデザインも作りました。ここまでできたら家のプリンターで印刷し、文字が間違っていないか、レイアウトがおかしくないか、色が変じゃないかなど細かくチェックします。家庭用のプリンターでさらに普通紙に印刷したものなので色のチェックは限度がありますが。
もう修正ないよ!ってところまできたら最後の作業「文字のアウトライン化」をします。例えばこの「まめもちらいふ」という文字。この時点ではまだフォントとしての機能を保持しています。
しかし、フォントのまま入稿してしまうと、印刷屋さんに同じフォントがない場合、作ったものと同じものが表示できなくなってしまうため、フォントの機能をなくし、図形にすることで同じフォントを持っていなくても作った通りのものが表示されるわけです。
アウトライン化したのがこちら。こうなってからは文字を変更することはできません。いまさら誤字なんかあった場合は、最初から文字を打ち直さないとダメになります。色や大きさ変えるのは可能。
そんなかんじで完成イメージがこちら。こっちが表で…
こっちが裏。今日印刷屋さんから入稿データに不備がなかったので印刷できますと連絡がありました。明日か明後日にもらえる予定。
今回は両面カラー、100枚、マット紙(テカテカしてない紙)で3150円でした。この流れで「ペットの名刺作りたい方、相談に乗りますよ!」と言ってみる。